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個人主義的レポート
LE LEVANT
カンパニー・デュ・ポナン  ル・レバン
ニース〜ローマ
2010年4月


3500トン、ル・レバンという船
午後3時、色鮮やかなニースの一角に停泊しているル・レバンへ乗船。黒塗りの船体、極めて小さな煙突。クルーズ船というよりは、どこかの金持ちが所有しているプライベートクルーザーといった風貌。
ウェルカムシャンペンの繊細なグラスを受け取り、キャビンへ案内される。
キャプテン直筆のメッセージが添えられたフルーツときりっと冷えたドラピエのシャンペンボトルに迎えられ、優雅なクルーズライフが始まる。
キャビンの色調は暖かみのあるウッドが主体で、ベッドがやや低めで部屋も開放感がある。バスルームは機能的で正面にシンク、左にシャワーブース、右手にトイレが配され、ロクシタンのアメニティと真っ白なバスローブがセットされている。
ラウンジは1箇所、濃紺の革張りのソファーが並べられ、夕方からの雰囲気がぐっと変わってくる。
ダイニングは2箇所あり、朝昼のビュッフェ専用のパノラミックレストラン、夜のフレンチディナーのためだけに使われるグルメレストランがある。
最上階にはオープンエアのソファがあり、適度な風除けもあって快適に過ごせる。ゾディアックが数艇搭載されており、南米アマゾンのクルーズなどで活躍する。
黒塗りの船体部分に自前のテンダーボートが内蔵されていて、寄港地がアンカー留めの際に船尾のデッキから乗船できるようになっている。このあたりのアイデアは高級クルーザーに極めて近い。
ポナンが目指すクルーズ
1泊あたり300ユーロという価格帯、けして安いわけでもなく、ラグジュアリーシップほど高いわけでもない。クルーズ代金には、ランチとディナーの際のワインが含まれているが、ビンテージやラウンジでのアルコールは含まれていない。チップは別途支払うこととなる。それなりの金額をいただいて全てのアルコールがフリーで高級食材をふんだんに使うラグジュアリー船とは明らかに方向性が違う。オフィシャルシャンペンにドラピエ、アメニティにロクシタンを採用しているのは、名前からではなくクオリティから選ばれただけのこと、そしてそれがたまわま母国フランスの製品であっただけのことだ。
温かいおもてなしと心のこもった食事を彼らは用意し、フランス・イタリアの極上リゾート地へと毎日いざなってくれる。あくまでも主役は船客であり、「我々の船で、ひと夏の素敵な思い出を作ってくださいね。」とやさしく語ってくれているような気がする。
フランス・イタリア リビエラ海岸を行く
カンパニー・デュ・ポナンは、3隻の船が夏場は北欧、地中海、アドリア海、エーゲ海に就航、冬場は南カリブ海・アマゾン、南極などに就航している。
その中でも特にお奨めしたいのが、フランスとイタリア、リビエラ海岸を行くクルーズ。ポナンの母港マルセイユをはじめ、ニース、カンヌ、モナコからイタリアのポルトフィーノ、ポルトベネーレ、ヴィアレッジオやコルシカ島のカルヴィなど、カンパニー・デュ・ポナンの“ホームグラウンド”から選りすぐりの極上のリゾート地を巡ります。 このあたりに漂っているだけで、とても幸せな気分になれます。




ル・レバン 驚愕の美食
ディナー
始まりはニース出港日のフレンチディナー。メインディッシュにサーモンステーキを注文。今まで様々な船で食べてきたが、焼きすぎでパサパサだったり、塩味がきつすぎたり、苦い経験が多い。
今宵のサーモンを一切れ口に運んでみる。絶妙なジューシーな焼き加減とやさしいソースの風合い。
シンプルな料理だけど、様々な船で提供される一品だけに、その素晴らしさが際立った。
ランチ
2日目、ジェノバ停泊中のビュッフェランチ。好みの前菜やメインディッシュを自らのお皿に集めて
オープンデッキでいただく。ほどなくワインが勧められ、冷えたロゼをいただく。現代のメガシップのビュッフェに比べればビュッフェラインの長さ、品数は少ないのだが、そのどれもが本当に素晴らしい。美味しい食事って何だろう?って考えた時、違和感のない安心感のある味が美味しい食事じゃないだろうか、と思った。とかく粗雑に食べがちなビュッフェの食事、とても丁寧に味わっていただいた。
ブレックファースト
4日目、ローマ近郊のチビタベッキアへの入港前、ビュッフェでいただく。笑顔で迎えてくれるスタッフ、オレンジの果肉が詰まった手絞りのオレンジジュースを作っている。卵料理は好みのスタイルで1人ずつ焼き上げてくれる。一角にフレンチトースト、ワッフル、パンケーキが並べられている。少し焦げ目があって、ちょっと形がアンバランスで。なのに味は抜群だ。まさに手作り。朝から手を抜かないのが彼らの流儀。

洋上最大の楽しみ=食べること、という方は少なくないだろう。 過去様々な船に乗ってきたが、この船の食は異次元のNO.1であった。 何人かのフランス人船客にこの美味しさについてどう思うのかを尋ねてみた。
「この船の食事は、いつもたしかに美味い。そして心がこもっている。そかしこれぐらいの水準は当然だと、我々は思っている。」とさらりと言ってのけた。もう言葉もなかった。彼らフランス人は昔から裕福な国に生まれ、昔から美味しいものを食べてきた。その食文化の水準の違いは未来永劫追いつくことはできないと、思い知らされた。
なぜル・レバンの食事はこんなにも美味いのか?
船客たった90人の船だからこそ出来る繊細さが一つの要因であることは間違いないが、その前にマスターシェフの味付けに対する“センス”が“絶対的”であることが何よりの要因であろう。

フランス人の船旅
ポナンは、マルセイユに本社を置くフランスのクルーズ会社。船客の大半はフランス人である。このクルーズ中、何人かの船客に、なぜこの船を選んだのかを尋ねてみると、「定員90名と少ないこと」「フランス語が通じること」などの答えがあった。定員3000名といった現代のメガシップに明らかに拒絶感を持っている。しかし世界の時流から考えると定員90名という船の方が極めて稀であり、贅沢な船旅といえる。しかしそんなことはまったく意に介していないようだ。そして今回感じたのは、フランス人船客はほとんど英語は喋らない。比較的、船客の年齢層は高かったが、もしかしたら喋らないのではなく喋れないのかもしれない。
そんな彼らの中にも少し英語を喋る船客がいて、かろうじてコミュニケーションが取れる。リボルノ近郊のヴィアレッジオにテンダーボートで上陸した時のこと、そこから町の中心までかなり歩く破目になった。帰りのテンダーに乗り合わせたフランス人夫婦、全く言葉は通じないが「長い距離を歩かされて、もうクタクタよ。」ということを身振り手振りで一生懸命伝えようとする。当然私も同じ距離を歩いているから、その気持ちは簡単に通じ合える。船内にいるときは、クルーが英語とフランス語を喋れるから、彼らが通訳をしてくれる。定員90名だから、同じ船客と日に何度もお会いする。そのうちに、直接コミュニケーションがとれないのに、なぜか喋りたくなってくるのだ。



船客定員90名 ル・レバンに乗るということ
大型客船に比べて、船客・クルー問わず、人との距離感が圧倒的に近い。キャプテンも1日に何度も会う。朝会えば、今日の天候、アンカーを下ろす位置、波の状況など、プライベートで説明をしてくれる。下船の際は、「遠い日本からよく来てくださった。また、いつか、我々の船に乗ってください。」と丁寧な挨拶もいただいた。
このクルーズでは、英語圏の船客は7名で、その7名だけのために、キャプテン主催のウェルカムパーティや船内ライフについての説明会が行われた。彼らはフランス以外の国からの船客も暖かく迎えてくれる。むしろ、フランス人船客以上にいろいろと気を使ってくれる。彼らが考えるベストなクルーズが、フランス人以外の船客にも受け入れられているだろうか? そのことをとても気にしていたように感じた。彼らはけしてフランス人さえ乗ってくれればいいとは思っていない。2010年、2隻の新造船就航も控えており、このチャーミングなフランス船をより多くの方に経験していただきたいと望んでいる。




ル・レバン クルーズデータ  ニース〜パレルモ 7泊
スケジュール 
2009/4/17 ニース 8:00PM
2009/4/18 ジェノバ 12:00 / 7:00PM
2009/4/19 ヴィアレッジオ(イタリア・リボルノ近郊) 8:00AM / 7:00PM
2009/4/20 チビタベッキア(ローマ) 7:00AM / 8:00PM
2009/4/21 カプリ島(イタリア) 9:00AM / 6:00PM
2009/4/22 リパリ島(イタリア) 8:00AM / 3:00PM
2009/4/23 セファル(シチリア・イタリア) 7:00AM / 12:00PM
        パレルモ 3:00PM / overnight
2009/4/24 パレルモ            AM 下船
クルーズ料金
2290ユーロ〜3100ユーロ (1室2名様ご利用の1名様料金)
 
Le Levant ル・レバン
総トン数:3504トン 全長:100m 全幅:14m 船客定員:90名
クルー:55名(上級:フランス人、サービススタッフ:アジア、ヨーロッパ) 
 キャビン数:45(全室海側)
クルーズ代金に含まれるもの
キャビン利用料、乗船日のディナーから下船日の朝食、ランチ・ディナー時のワイン、ソフトドリンク
ダイニングシステム
朝:ビュッフェ
昼:ビュッフェ
夜:フレンチ・フルコースディナー
ルームサービス:24時間
ドレスコード
特に船側からの指定はないが、主たる船客であるフランス人は、自主的に夜はジャケット&タイ、ワンピースを着用していた。

船内公用語
フランス語・英語

船客比率
フランス人:90%
英語圏:10%

シャンパン
ドラピエ (DRAPPIER)
ドラピエ社は、シャンパンの中心の町ランスから遠く離れたウルヴィル村にあり、セラーは12世紀に建てられたものです。1615年から葡萄栽培を行い、1920年からシャンパンの生産を開始、'51年から自社で瓶詰め、'86年からネゴシアンを始めました。創業以来、家族経営を貫く名門中の名門です。ピノ ノワールの比率が高いことからくる力強い味わいが特徴です。「ドラピエのシャンパンは、シラク大統領や、オペラ歌手のルチアーノ・パヴァロッティ氏をはじめとした世界のセレブリティに愛飲されています」と現社長ミッシェル・ドラピエが語るように、世界からその品質に注目が集まっています。

アメニティ
ロクシタン( L’OCCITANE )
南仏・プロバンス地方のコスメブランド
エッセンシャルオイルや天然の材料を原料とする



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